5分で24万円のぼったくりバーを堂々と踏み倒した勇者
ある男性がぼったくりバーで料金を踏み倒した武勇伝です。その男性は小さいながら会社の経営者であり、その日は社員の若い男性二人を連れて繁華街(新宿・歌舞伎町を想像してください)で飲み歩いていました。
3人ともいい加減酔っぱらってメロメロ状態でした。帰ろうとしたところ客引きに捕まり、ついそのバーに入ってしまいました。3人とも正体無い状態で各々個室に連れ込まれ、女からほんの少し性的サービスを受けましたが5分ほどで終了。
「ありがとうございました~」と差し出された伝票を見ると、なんとひとり8万円と書いてあるではありませんか!高々ビール1本ほどにお座なりの“お触りサービス”で合計24万円も請求してくる店です。典型的なぼったくりでした。
おれ、こういう状況になると、ハラの底でニヤっと笑うクチ。 「にいちゃん、責任者呼んで」 「オレが責任者じゃ!金払え!」 「おまいじゃ話にならん。悪い事いわんから上の人間呼んでこい」 ブツブツ言いながら携帯で誰かに連絡してる。 しばらくすると年配のおっさん登場。「何かご料金の事で問題でも?」 「別に問題無いが、払いたくない。とは言ってもアンタもメンツがある だろうから、迷惑料として一人1マソずつ置いて帰ってやるよ」 「お客様、ふざけてもらっちゃこまりますよ」 オレ、ず~っとニヤニヤしておっさんを見つめてる。
男の不気味な余裕にビビり始めるぼったくりバー責任者
こんな状況で不敵に笑えるなんて、この男は只者ではありませんよね。ぼったくりおっさん側がビビる始めるのも無理ありません。「もしかして対抗勢力のヤ●ザの幹部か何かか?」こんな不安もおっさんにはよぎったでしょう。
「なぁおっちゃん、生きてきた中で、あの時素直に相手の言う事聞いてりゃ 良かった、と思った事ないか? 今日は気持ちよく呑んで気分が良い。こんな事で上煩わしたらせっかくの 夜が台無し。また上の機嫌も悪うなる ここは大人になって、一マソ受け取ってお互いチャラにしような」 おっさん、裏に引っ込んで携帯で話してる。
おっさん、遂に限界切れ、男に懇願
男が提案した一人1万をおっさんは店の幹部と相談し、店の体面を保つために“キャンセル料”なる仕組みを急きょでっち上げたのでしょう。しかし男は実は金が千円ずつしか無いからと、とどめの追い討ちをおっさんに掛けます(笑)
話が終わり「お客様、私も今知ったのですが、親会社に確認したら、当店には キャンセルという仕組みがございまして、お一人様一万円でお引き取り頂ける 仕組みとの事です」 わかったと言って財布を見たら千円札数枚。社員のも開けさせたら同じく 千円札しか入ってない。 「おっさん、悪いな。明日振り込むから口座名書いて」 おっさんも切れて「もう良いから帰ってください。出てってください!」と。 帰りのタクシーの中で社員の一人が「実は僕三万円持ってたんです」 「でも絶対出したくなかったから黙ってたんです」で大笑い。 三人とも翌日は二日酔いだった。 おしまい。
男がくぐってきた修羅場とは
なぜこの男性がこんなクソ度胸があるのでしょうか?一歩間違えれば怖ーいお兄さんがたが大挙してボコりに来ても不思議ではないのに...
なんの因果か修羅場を結構いっぱい通過してきた。 というか今も進行中だが、これはまた、解決してから。 袋だたきにあって内臓破裂の手前までいったり、前歯を折られたり、 一ヶ月に三回も交通事故やらかして、その間車二台潰したり、 アメリカで身ぐるみはがれて無一文になったりと、まぁ楽しい人生ですわ。
“もう金要らないから帰ってくれ”とぼったくりバーに言わせるほど凄い男のハッタリでした。